管財人は通帳を調べるのか?免責不許可事由に該当する行為とは?

管財人は通帳を調べるの?

管財事件になった場合には、破産管財人に通帳などを預けることが多々ありますが、破産管財人とはいえ他人に通帳を預けるというのは抵抗があるものです。しかしながら通帳の残高や今までにどのようなお金の動きがあったのかというのは破産管財人にとって非常に重要な情報になります。

破産管財人の仕事は債務者の財産を換価して債権者に分配することですから、口座にあるお金の確認が重要なのは言うまでもありませんが、例え現在の残高がほとんどないような場合でも、過去に不自然なお金の動きがあった場合には、既にお金を引き出して現金で隠していることを疑わなければなりません。

 

 

あるいはFXなどの業者に何度も振り込みをしている形跡があり、その金額の合計が見逃せないほど多額であるというようなことが発覚することもあります。また、特定の債権者に債務の弁済としてお金を振り込んでしまっていることが発覚した場合でも、偏頗弁済と言って免責が不許可になる原因の一つになります。

このような免責不許可事由に該当する行為を発見する上でも通帳に記載されているお金の動きを調査するというのは、破産管財人にとって欠かせない業務の一つなのです。また、過払い金の請求などの債権も、現在はお金の形をしていないというだけで立派な財産ですから、このような債権がお金に変わった際に、勝手に引き出されて隠されてしまうことを予防する必要もあります。

 

 

そのため基本的には自己破産をすると破産管財人に通帳を預けるように指示されることになります。もちろん生活費を引き出せないだとか、水道代などの引き落としが止められてしまうということはあり得ませんから、実際に生活していく上での問題はないはずです。破産管財人が上記のような調査をしていると言っても、よほどのことがない限りは裁量免責といって免責を許可されることがほとんどです。

しかしながら意図的に通帳を隠したりすると裁量免責になる可能性も著しく下がってしまいますので、多少後ろめたいお金の動きがあったとしても、素直に破産管財人に通帳を提出するようにしましょう。